Higataに込められた意味
HIGATA(干潟)は海岸や河口に見られるなだらかな砂泥地のことで、潮が引くと現れ、潮が満ちると海とな
る、海と陸との動的バランスが保たれる場所です。そこでは淡水と海水が交じり合った「汽水域」となり、固 有の生物が育まれます。
稚魚や幼魚の生育場所として命のゆりかごと言われます。ほかにも、渡り鳥の中継地として、水質浄化作用
など、多くの命をつなぐ重要な役割を果たしています。
かつて日本の海岸線には多くの干潟があり、人々の営みの身近な存在でした。しかし、生産活動に向かない
価値が低い土地と見なされ、干拓されていきました。特に高度経済成長の時代には、その多くが工業用地や住 宅地として埋め立てられ失われていきました。このように人間の一方的な都合により干潟は失われていきました。
現在、その豊富な生態系の源、数多くの生命の誕生の源として、その価値が再認識されています。
Higata.labは、個人や組織の境界が混じり合う“汽水域”として、
いま在るもの、自然の恵みを再認識し、
新たな価値が生み出されていく場となることを目指しています。
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